よくいただくご質問が2つあります。見た目は違いますが、中身は同じ質問です。1つ目は、6014の幅はどれくらいかというご質問です。2つ目は、シールドビームのヘッドランプにそもそも業界番号はあるのか、というご質問です。
どちらも出どころは同じです。灯具には番号が刻印されていて、戻さなければならない取付枠があり、その番号のどこが寸法で、どこが配光で、どこがそのどちらでもないのかを見分ける手がかりがありません。
シールドビームには、よく似ていながら別の問いに答える2つの番号体系があります。PARの番号は計算です。業界番号は互換性のある外形です。どちらも配光が何をするかは語っておらず、誤発注のほとんどはそこから始まります。
2つの番号、2つの別の問い
PARの番号は分かりやすいほうです。コードではなく計算だからです。PARはParabolic Aluminized Reflectorの略で、後ろの数字は前面直径を8分の1インチ単位で数えた値です。8で割ればインチになるので、PAR 36の前面は例外なく必ず4.5インチです。この計算と、それが防ぐ誤発注については、PAR 36は4.5インチ、その理由が「36」ですという記事で扱っています。
業界番号(trade number)は計算ではありません。互換性のある外形の一覧を引くための索引です。6014、4411、H4656、6052は寸法値でもなければ型番でもありません。それぞれが、取付外形を十分に厳しく揃えた灯具を指しており、その番号を掲げる灯具であれば、その番号のために作られた取付枠に収まります。
はっきり言えば、PARの番号は灯具を表し、業界番号は穴を表します。
| PARの番号 | 業界番号 | |
|---|---|---|
| 何を表すか | 前面直径を8分の1インチ単位で数えた値 | 互換性のある取付外形 |
| 例 | PAR 36は36 ÷ 8 = 4.5 in | 6014は7 in丸形のタイプ2D1 |
| 計算で出せるか | はい。8で割ります | いいえ。調べるしかありません |
| 配光を決めるか | いいえ | いいえ |
| 電圧を決めるか | いいえ | いいえ |
| 何の役に立つか | 自分で測った寸法の答え合わせ | 既存の取付枠に収まる灯具の発注 |
では、6014の幅はどれくらいか
178 mm、7インチです。SAEがタイプ2D1と定める丸形のファミリーに属し、6015、6016、ハロゲンのH6014も同じ系列です。
ただし、この質問が何を前提にしていたかに注目してください。6014を、PAR 36と同じ仕組みの番号、つまり寸法に読み解ける番号として扱っています。それはできません。6014はタイプの呼称であり、たまたま直径を持っているにすぎません。靴のサイズに幅があっても、その数字自体は幅の実測値ではないのと同じです。
農業機械と建設機械で出会う可能性が最も高いのは、次の3つのファミリーです。
| どう呼ばれているか | 寸法 | SAEタイプ | よく見る業界番号 |
|---|---|---|---|
| 7 in丸形 | 直径178 mm | 2D1 | 6014、6015、6016、H6014 |
| 4 × 6-1/2 in角形 | 100 × 165 mm | 2A1 | H4656、4652、H4662 |
| 6052 | 142 × 200 mm | 2B1 | 6052 |

3行目はもう一度見ておく価値があります。6052はまったく別のファミリーで、日常的に4 × 6と誤表示されますが、4 × 6ではありません。寸法は近くもなく、一方に合わせて開けた取付枠に、もう一方は入りません。1列目がそこで何をしているかにも注目してください。はじめの2つのファミリーは寸法から作られた呼び名を持っていますが、3つ目には業界番号のほかに一般に通用する呼び名がありません。これは混同そのものを縮図にしたものです。サイズの呼び名が存在しないところでは、タイプ呼称がいつのまにか呼び名になってしまうからです。
これらを当てにできるものにしているのがSAE J1383 5.3.1です。同一タイプの灯具が互換性を保つよう、規格の図中で「I」と記された寸法を満たすことを求めています。その寸法を外れた灯具は、箱にどの番号が刷られていようと収まりません。シールドビームの各ファミリーと、それを置き換える現行モジュールの構造の詳細は、シールドビームと 90 mm ヘッドランプモジュールの用語解説で扱っています。
業界番号が決めていないもの
返品につながるのは、ここです。率直に申し上げる価値があります。
配光は番号に含まれていません。4411と4406はどちらもPAR 36で、どちらも4.5インチ、どちらも同じブラケットに収まります。一方は台形配光、もう一方はワイド(フラッド)です。「4411を1個」という発注は適合だけを決め、どの配光が欲しいかを伝えない限り、配光はその時サプライヤーの在庫にあるものに委ねられます。各配光が機械の上で実際に何をするかは、配光パターン(ワイド・スポット・コンビネーション・台形)の用語解説で扱っています。
電圧も番号には含まれていません。同じ外形が、数十年のあいだに6 V、12 V、24 Vの電装系向けに作られてきましたが、番号はそれらを区別しません。旧型の機械では、これは聞こえる以上に重要です。近代化の要望が多いトラクターの少なからぬ台数がいまだに6 Vで、多くはプラスアースであり、9~32 Vの入力範囲の灯具はどれも動作しません。
機能も同じです。シングルフィラメントの灯具、Hi-Loの灯具、そして同じ本体に赤色テールランプを組み込んだ作業灯が、外形を共有しうるのです。機械が2つの機能を前提としている場所に単機能の灯具を取り付ければ、2つ目の機能は何の表示もないまま失われます。公道登録された機械では、後方の灯火はたいてい利便性ではなく法的な要件です。
| 業界番号で決まるもの | 業界番号では決まらないもの |
|---|---|
| 前面の外形と取付寸法 | 配光パターン(ワイド・台形・スポット) |
| 元の取付枠への収まり | システム電圧 |
| そのタイプが認めている端子 | ワット数と光出力 |
| 1つの本体に収める機能の数 | |
| 取付面からの奥行き | |
| その灯具が実際にどの端子を持っているか |

手元にある灯具から読み取る
古い灯具が手元にあるなら、4つの実測値がそれを発注に変えます。そして番号が保証しているのは、そのうち1つ目だけです。
前面をガラス越しに測ってください。これでファミリーは絞り込めますが、必ずしも確定はしません。4.5インチであればPAR 36の領域です。7インチの場合は、2D1の丸形ヘッドランプのファミリーかもしれませんし、PAR 56を手にしているのかもしれません。56 ÷ 8もまた7だからです。そして、どちらであるかを教えてくれるのは、古い灯具に刻まれた番号です。角形であれば、4 × 6だと決めてかかる前に縦横の両方を測ってください。
取付面からの奥行きを測ってください。シールドビームは浅い灯具です。LED交換品はヒートシンクを備えており、元の灯具を飲み込んでいたくぼみでも、放熱フィンの付いたハウジングはかわせないことがあります。
端子を見てください。ネジ端子、平型端子、ピグテールはアダプターなしでは互換性がなく、手元のものがどれであるかを業界番号が必ず決めてくれるわけではありません。
機能を数えてください。交換しようとしている灯具が、作業灯に加えてテールランプやHi-Loを担っていたのであれば、交換品もそれを担わなければなりません。そうでなければ、機械は何の表示もないまま1つを失います。
この4つの答えが揃えば、古い灯具の番号は曖昧なものではなく役に立つものになります。番号がファミリーを絞り込み、残りは実測値が決めます。
その機能が公道を向くなら、認可という層が加わります
ここまでの話は、いずれも合法性の話ではありません。灯具が作業ではなく公道を向いた時点で、2つ目の問いが開きます。そして主要な2つの制度は互換ではありません。
ECE認可は第三者が付与し、E-Markで表示され、測光は25 mのスクリーン上のルクスで行われます。FMVSS 108はメーカーの自己認証で運用され、レンズにDOTと表示されます。配光パターンは形が異なり、ECEはグレアを抑えるため明確なカットオフを求め、FMVSSは標識照明のために上向きの光をより多く認めています。そのため、1つの光学系で両方を満たすことはできません。両方のマークを掲げる灯具は、通常はハウジングを共用する2つの仕様です。
古い資料を読む場合は、1つの日付が効いてきます。新規の型式認可については、2021年11月14日以降、UN Regulation 149がR112、R113および関連する道路照明規則に取って代わっています。旧規則で取得済みの認可が無効になるわけではないため、両方の番号がいまも流通しています。ECE、DOT、SAEの各制度が市場ごとにどう分かれるかは、車両用灯具の認証(ECE・E-Mark・DOT・SAE)の用語解説で扱っています。
よくあるご質問
6014のシールドビームの幅はどれくらいですか?
前面を測って178 mm、7インチです。SAEのタイプ2D1の丸形規格で、6015、6016、H6014が同じ外形を共有しています。直径はそのタイプが持つ性質であって、数字に符号化されているわけではありません。ですから、計算するのではなく調べる必要があります。
シールドビームのヘッドランプに業界番号はありますか?
あります。しかも、レンズに刻印されている番号のほとんどがそれです。4411、4406、6014、H4656、6052とその近縁の番号です。業界番号が示すのはメーカーの型番ではなく、互換性のある外形です。だからこそ、メーカーの異なる灯具でも、同じ番号を掲げていれば同じ取付枠に収まります。
4411はPAR 36と同じものですか?
重なってはいますが、同じ種類の言明ではありません。PAR 36は規格であり、前面が4.5インチであることを指します。4411はその規格の中にある業界番号の1つで、4406は配光の異なるもう1つの業界番号です。4411はすべてPAR 36ですが、PAR 36がすべて4411であるわけではありません。
6014のハウジングにLED灯具を入れられますか?
交換品が同じ外形で作られていれば、収まります。変わるのは、番号がもともと扱っていなかった事柄すべてです。消費電流が下がるため、負荷検出回路を持つ機械では球切れとして読み取られることがあります。レンズは放射熱で雪や氷のない状態に保たれるのではなく、周囲温度に近いままになります。そして配光は、リフレクター形状から決まる結果ではなく、選択肢になります。これらは適合の判断ではなく、仕様の判断です。
お送りいただきたいもの
最も早く進むお問い合わせは、古い灯具から読み取った番号と、2つの実測値、すなわち前面直径とブラケットの奥に確保できる奥行きです。これに端子形状と、元の灯具が第2の機能を担っていたかどうかを添えていただければ、部品はたいてい3往復ではなく1往復で決まります。
当社は農業機械向けのPAR 36 LED交換品を製造し、純正部品番号と相互参照しています。実測値が4.5インチ以外だった場合も、番号と寸法をお知らせください。買い手が実際にどの規格を求めているかを知ることが、次にどの金型を起こすかを当社が決める材料になります。